2025 年 13 巻 2 号 p. 18-28
目的:都市部における災害下の訪問看護事業所間連携体制構築に関する管理者の認識を明らかにする。
方法:管理者6名を対象に半構造化面接を行い、質的記述的方法により分析した。
結果:連携の障壁を感じながらも社会的使命を持って活動する管理者の認識として【多様な組織構造とリソースの差により関係構築が難しい】、【地域の事業所はライバルであり共同体でもある】、【経営とのバランスを考えつつ訪問看護の社会的使命を果たす】など5つのカテゴリー、連携体制構築の促進に関する管理者の認識として【平時の訪問看護活動を通して支援し合える関係を作る】、【災害下の連携を支援するシステムや制度を整備する】などの5つのカテゴリーが生成された。
結論:競争と協力を同時に含む事業所間の複雑な関係性の中で、管理者らは災害下において訪問看護が社会的使命を果たす必要性を認識していた。災害下の連携体制構築に向けて、平時からの連携を通して相互に支援し合える組織文化を醸成し、災害下の連携を支援するシステムを整備していく必要がある。