本研究の目的は、サービス開始時における一人暮らし認知症高齢者への継続的な訪問を図る看護師の働きかけを記述することである。
方法は質的記述的デザインとし、3年以上の訪問看護経験および一人暮らし認知症高齢者の方への訪問経験を持つ看護師14名に半構成的面接を行った。分析は語られた内容の類似性、相違性に基づいてカテゴリー化した。
その結果、訪問開始当初、まず看護師は【拒否されないよう配慮する】ようにして一人暮らし認知症高齢者の居宅に招き入れてもらい、次に訪問看護への期待と看護師に対する信頼感を高めるために、【満足感を大切にして、看護師の訪問を楽しみにしてもらう】よう働きかけていた。
このように、看護師はサービス開始時【拒否されないよう配慮する】働きかけと【満足感を大切にして、看護師の訪問を楽しみにしてもらう】働きかけを複合的に行うことで、次回の看護師の来訪が快く一人暮らし認知症高齢者に迎え入れられるよう意図的に図り、訪問看護の継続を可能にしていたと考えられる。