2019 年 8 巻 1 号 p. 48-57
目的:研究目的は、がん終末期独居療養者への訪問看護に関して報告された個別事例を、エンド・オブ・ライフ(以下,EOL)ケアの6つの構成要素と照らし合わせて分析することにより、訪問看護師の看護実践を明らかにすることである。
方法:医学中央雑誌WEB版により、「EOLケア」、「ターミナルケア」、「訪問看護」、「ひとり暮らし」、「腫瘍」で検索を行い、7文献の11事例を分析した。
結果:11事例から、【訪問前の症状や身体状況を把握する】など30の訪問看護師の看護実践が得られた。また、6つの構成要素は一つひとつが単独ではなく、それぞれが関連していることが確認された。
結論:『疼痛・症状マネジメント』、『意思表明支援』、『人生のQOL』の3つの構成要素に関する看護実践は、がん終末期独居療養者のEOLにおいて欠かせない看護実践であることが考えられた。また、長年家族と疎遠であっても、関係が再構築されて『家族ケア』を行う可能性が考えられた。