2026 年 18 巻 1 号 p. 78-87
「バトル」と呼ばれる形式で競われる、ストリートカルチャーのパフォーマンス競技が近年注目されている。これらの競技ではパフォーマーがおこなった技の難易度や「うまさ」だけでなく、「かっこよさ」という主観的な印象も含めて優劣が決められる。では人はパフォーマンス・パフォーマーのどこから「かっこよさ」を判断しているのだろうか。本研究の目的は、生態心理学の視座から、「かっこよさ」評価を「身体性の異なる評価者が能動的に探索して築いた評価対象との関係」と考え、その関係性を示す探索過程を検討する。方法として、フリースタイルバスケットボールのパフォーマンス動画を対象とした印象評価実験をおこない、動画視聴中の評価者の、パフォーマーの頭部とパフォーマーが持つボールに対する視線分配の時系列変化を検討する。視線の分析には、Shimizu & Okada (2025)によって提唱された、Colored Cross Recurrence Quantification Analysisを用いることを提案する。