動物心理学年報
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ラットの二種のオペラント行動に及ぼすDiazepam, Chlorpromazine, Amphetamineの影響
岩崎 庸男
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1971 年 21 巻 1 号 p. 43-51

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抄録
SKINNER (10) が環境に対して働きかける行動を “operant behavior” と名付けて以来, オペラント行動に関する研究が数多くなされてきた。そして種々の強化スケジュールが考案され, それぞれのスケジュール下のオペラント行動の特徴も明らかにされている (3, 9) 。そのうちで低頻度差別強化 (Differential reinforcement of low rates, DRL) スケジュールは動物にある一定時間レバー押し反応を自制することを要求し, また動物が効率よく報酬を受けるためには, その一定時間経過直後に反応しなければならないため測定行動の発達が必要である (12) 。このようにDRLでは強化が動物自体の反応に強く依存する特異なスケジュールであるため精神薬理学的な興味の的となり, このスケジュール下のオペラント行動に対する向精神薬の影響について, 種々の報告がなされてきた (4, 5, 6, 8, 11, 13, 14, 15) 。
一方, 定間隔強化 (Fixed interval, FI) スケジュールでは, DRLスケジュールほど強く強化が動物の測時行動に依存していないが, やはり一つの時間経過にもとづく強化スケジュールである。そしてこのFIスケジュール下のオペラント行動に対する向精神薬の影響を報告している研究も多くあり (1, 2, 5, 7, 8, 13, 14), 反応数にもとづく強化スケジュールである定率強化などにおけるオペラント行動よりも薬物の影響を受けやすいといわれている (14) 。
これらの研究ではアンフェタミンなどの中枢興奮薬はオペラント行動に対して促進的に作用し, ペントバルビタールなどの催眠鎮静薬やクロルプロマジンなどの静穏薬は抑制的に作用すると報告されている。しかしわれわれは静穏薬であるジアゼパムがオペラント行動を促進するという興味ある知見を得たので報告する。ジアゼパムについてはこの薬物が臨床的に抗不安薬として汎用されているにもかかわらず, オペラント行動に対する影響についてはほとんど報告されていない。
この研究では, 抗不安薬であるジアゼパム, 抗精神病薬であるクロルプロマジン及び中枢興奮薬であるアンフェタミンのDRL及びFIスケジュール下のオペラント行動に及ぼす影響について検討した。
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© 日本動物心理学会
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