いわゆる潜在学習実験においてブロジエツト型の実験を行つたのはBLODGETT H.C. (1) をはじめとしてTOLMAN E.C. & HONZIK C. H. (7), REYNOLDS B. (5), MEEHL P. E. & MACCORQUODALE K. (3), 大山正 (4), KANNER J.H. (2) らがいる。しかしその結果を見ると積極的な結果を得たものもあるが, はつきりと潜在学習現象を得られなかつたものも多い。そこでTHISTLETHWAITE D. (6), KANNER (2) などがいつているように潜在学習が生ずる条件としての迷路の複雑性, 目標箱での報酬を与える時間, あともどりを防ぐための戸の種類, 動物の先行経験などを考慮して潜在学習の再現をめざし次のような実験を行つた。