日本看護科学会誌
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原著
特定機能病院の看護師が看護実践を価値づけ,やりがいを獲得し成長していくプロセス
木村 裕治多留 ちえみ福田 敦子宮脇 郁子
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2018 年 38 巻 p. 274-284

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抄録

背景・目的:看護師には看護実践の質向上の責務があるが,困難な状況がある.本研究では,看護専門職の成長を促す教育支援に資するため,特定機能病院の看護師が看護実践を価値づけ,やりがいを獲得し成長していくプロセスを明らかにする.

方法:経験年数5~10年のA病院の看護師18名を対象に半構造化面接を行い,M-GTAを用いて分析した.

結果:看護師は【どうしたらよいかわからなくて不安な中でもがく】が【試行錯誤し,ひと通りの業務はこなせると感じる】.そして,【自分の看護実践について内省し,次への原動力とする】ことで核となる【看護実践過程の展開とその価値を実感する】に至っていた.さらに【患者の反応やチームメンバーの言動に気づく】【チームの成長に貢献したいと思う】【看護師として成長できていたと気づく】【自分の看護実践について内省し,次への原動力とする】が相互に関連し,【より良い看護を目指し,看護を探究する】に至っていた.

結論:看護師が看護実践を内省し,価値を見出せるようなチームとしての支援が重要である.

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© 2018 公益社団法人日本看護科学学会
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