2011 年 42 巻 5 号 p. 327-337
本研究では,色と香りの印象的次元における調和性を検討した.まず,色や香りの印象的次元の抽出と調和関係を検討した.その結果,印象的次元としてMILD,CLEARの2次元が得られ,これらを変数として調和予測式を構成した.次に,色と香りの調和,不調和ぺアを用いて組み合わせによる効果を検討した.そこから,調和ぺアでは,色,香りの本来の印象が強調されること,調和ぺアの方がストレス緩和効果が高いことが分かった.以上を踏まえ,調和予測式を可逆的に確かめた上で,色と香りの調和モデルを提案した.