産業保健法学会誌
Online ISSN : 2758-2574
Print ISSN : 2758-2566
模擬裁判
復職を拒否すべきと考える産業医の立場から
上床 輝久
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2022 年 1 巻 1 号 p. 192-196

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抄録
パーソナリティの偏りによる職場不適応をきっかけに適応障害を発症した模擬事例について検討した。職場環境との相互作用により生じた適応障害の程度を評価するため、会社側はリワークプログラムによりパーソナリティの偏りを含めた職場環境への適応を評価し、職場復帰の可能性を検討することとした。しかし、今回のケースでは、本人がリワークプログラムによる評価を拒否したため、産業医として、本人や周囲への安全配慮義務の観点から、職場復帰は不可能と判断した。
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© 2022 一般社団法人日本産業保健法学会
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