青森中央学院大学経営法学部 [日本]
2023 年 2 巻 1 号 p. 141-145
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本稿は、職場におけるワクチン接種等の感染症対策の実施につき、ドイツ労働法の議論から示唆をくみ取ることを目的とする。ドイツの労働安全衛生法規は、基本的にはワクチン接種を労働者の権利として位置づけているうえに、労働協約、事業所協定、労働契約のような労使の自治的規範によっても労働者のワクチン接種義務を根拠づけることは容易ではない。この他、テレワークの可否やマスクの着用についても関係法令や労働契約の解釈から抽出される視点を検討した。
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