日本産業看護学会誌
Online ISSN : 2188-6377
資料
デルファイ法を用いた調査による今後の日本産業看護学会のあり方に関する会員のニーズ
金森 悟宇都宮 千春石倉 恭子秋元 史恵鳥羽山 睦子高波 利恵
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 10 巻 1 号 p. 11-19

詳細
抄録

目的:今後の日本産業看護学会のあり方に関する会員のニーズを明らかにすることを目的とした.方法:研究デザインはデルファイ法とした.日本産業看護学会の会員363名を対象に,2回のWeb調査を2022年9月から11月にかけて行った.調査項目は,基本属性,学会のあり方に関する原案項目,原案項目以外に学会のあり方で期待することとした.結果:1回目調査は120名(回答率33.1%),2回目調査は98名が回答した.結果を踏まえた著者らの検討により,会員のニーズは【会員向けの情報提供や教育】【産業看護学の推進】【会員同士の交流や相談】【国内外の関連学会・団体等との連携】【社会への発信】【学会の運営】となった.考察:関連学会から出されている学会のあり方と類似する領域もあったが,会員同士の交流や相談に関する領域は特徴的であることが示唆された.結論:会員のニーズは6領域17項目であった.理事会を中心に,対策を検討していくことが望まれる.

著者関連情報
© 2023 日本産業看護学会
前の記事
feedback
Top