目的:本研究は,我々が2016年に開発した産業看護職に必要なコンピテンシー尺度の42項目を,デルファイ法で精査し,尺度をより精度の高いものにすることを目的とした.方法:研究方法はデルファイ法とし,3回の調査を行った.研究協力者は日本産業看護学会の会員であること等,一定の条件を満たす34人の産業看護職とした.結果:1回目・2回目の調査結果を受けて11項目を修正した.3回目の調査結果は,同意率75%以下が6項目であった.これらの結果を参考に,研究者間で討議した結果,①11項目の文言を修正したこと,②三つの項目を削除したこと,③新しい1項目を追加したことにより,新たな40項目を新コンピテンシー尺度項目とした.考察:第1回の調査では,研究協力者間でコンピテンシーのとらえ方に違いがみられたが,調査の進捗とともにベクトル合わせができた.現時点では高度すぎる項目もあるのではないかとの研究協力者の意見もあったが,文献検討や研究者間の討議の結果,新たな40項目はより適切な尺度項目であると考えた.