抄録
目的:甲状腺眼症の斜視手術後患者に対し,両眼視機能回復のためのリハビリテーション(以下,リハビリ)として,視野チャートを作成し単一視野獲得訓練を実施している。
今回,車両の運転を希望していたB氏に対し看護介入を行った症例について報告する。
方法:視野チャートを用いて単一視野領域を確認しながらリハビリを実施した。運転時の残存する複視の補い方について指導し,退院後にリハビリが効果的であったか初回外来受診時に聞き取り調査を実施した。
結果:残存する複視の補い方を理解し自発的にリハビリを継続することができ,複視による日常生活の不便さは改善した。
考察:単一視野領域の変化や患者の背景,思いを共有することにより具体的なリハビリとB氏の要望に添った生活指導ができた。
視野チャートを用いた看護介入は,患者の退院後の生活の質と視機能回復において有効であった。