抄録
目的:術前抗菌薬点眼,術前・術中ヨウ素化合物洗浄の眼内炎予防効果を結膜スメアで検討する。
方法:2019 年6 月~ 8 月に白内障手術した788 名1132 眼に手術1 か月前検査時に結膜スメア検査を施行した。陽性であった53 名56 眼を対象に,手術来院時,手術前消毒後,手術終了時の各段階で検査施行し,各段階での陽性数を調べ検討した。
結果:手術1 か月前で53 名56 眼,術前抗菌薬点眼後手術来院時には10 名10 眼,術前消毒後には3 名3 眼,手術終
了時には2 名2 眼が結膜スメア陽性であった。術前抗菌薬プロトコルの違いによる優位な差はなかった。陽性であったものに糖尿病患者はおらず,年齢も陽性群と陰性群で差はなかった。
考察:術前抗菌薬点眼,術前・術中ヨウ素化合物洗浄にて結膜スメアを陰性化させる効果があることを確認した。消毒後や手術終了時にも陽性である例があり,術中の細菌移行阻止や術後抗菌薬点眼も重要であると考えられた。