近年、人材育成の必要性が叫ばれている介護分野において、デザイン思考を導入した介護デザインスクールを開発した。デザイン思考のステップをベースとして介護デザインスクールの内容を構築し、参加者の満足度などから人材育成プログラムとしての評価を確認するとともに、デザイン思考における共感、定義、創造、試作、検証のステップがそれぞれプログラムの評価に影響していることを明らかにした。さらに、職業イメージ、多様な力、幸福感といった参加者の内面の変化から人材育成効果があることを検証するとともに、デザイン思考のステップを丁寧にマネジメントすることによってそれらをさらに向上させる可能性があることを明らかにした。