CIP法とそろばん格子を用いた波動伝播解析

抄録

CIP法とそろばん格子を組み合わせた、新しい波動伝播解析手法を提案する。そろばん格子は近年提案された境界適合格子の一種であり、線と線に沿った格子点で形成される、いわばそろばんの様に格子が配置される手法である。従来の境界適合格子と異なり、座標変換を伴わない為CIP法の時間空間3次精度をそのまま保つ事が可能であり、また、格子生成の為の複雑な偏微分方程式を解く必要も無い。本研究では主に電磁波解析に焦点を当て、幾つかの例題を解いて従来の手法に対する優位性を示す。