理論応用力学講演会 講演論文集
第55回理論応用力学講演会 講演論文集
セッションID: 1B08
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OS18-2:防災・環境シミュレーション2
安定化有限要素法による津波遡上現象と流体力の解析
*小林 義典樫山 和男
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抄録

本論文は、SUPG法に基づく安定化有限要素法による津波の遡上解析と流体力の評価を行った。津波の数値シミュレーションにおいては、複雑な自然地形や建物群を考慮する必要があるため、任意形状への適合性に優れた有限要素法は有効な手法である。支配方程式には、波の非線形性および分散性を考慮するため、判定関数を用いることで浅水長波方程式とBoussinesq方程式を相互に移行させる複合型方程式を用いた。また、氾濫域における移動境界手法として、複雑地形にも適応可能なEuler的手法を用いた。数値解析例として、矩形水槽内の段波問題を取り上げ、実験値との比較を行うことにより、本手法の有効性の検討を行った。

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© 2006 日本学術会議メカニクス·構造研究連絡委員会
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