主催: 第55回理論応用力学講演会運営委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本船舶海洋工学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会
本論文は、SUPG法に基づく安定化有限要素法による津波の遡上解析と流体力の評価を行った。津波の数値シミュレーションにおいては、複雑な自然地形や建物群を考慮する必要があるため、任意形状への適合性に優れた有限要素法は有効な手法である。支配方程式には、波の非線形性および分散性を考慮するため、判定関数を用いることで浅水長波方程式とBoussinesq方程式を相互に移行させる複合型方程式を用いた。また、氾濫域における移動境界手法として、複雑地形にも適応可能なEuler的手法を用いた。数値解析例として、矩形水槽内の段波問題を取り上げ、実験値との比較を行うことにより、本手法の有効性の検討を行った。