理論応用力学講演会 講演論文集
第56回理論応用力学講演会
セッションID: 2C09
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GS4-2 数値計算法
最適化線形多段階積分法による波動方程式の計算
*岩津  玲磨鶴 秀生
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抄録

線形な音波の伝播に関しては,FDTD法が依然としてよく用いられている. 簡単に中庸な精度の解が得られる一方で,高精度な解は得られない. そこでFDTDをもとに高精度な計算をする目的のもとに,線形多段階積分法(LMM)を適用して, 音響計算用の時間積分法の最適化をおこなった. 時間方向に半メッシュずれた変数配置のLMMをHuの方法で最適化し, Ms3,Ms4を導いた. 計算誤差は時間,空間両方の離散化から入ってくるので,空間方向にも近似度を上げ, staggered 不等間隔4次精度compact差分を用いた. 1次元ベンチマーク・テストの結果では,最適化されたLMMは,従来法よりも1桁以上小さい誤差を示した. さらに,最適化されたLMMがRK4に対してどの程度の競争力をもつのかを調べた.

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© 2007 社団法人日本機械学会
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