主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
一般的な気泡は液中に放たれるとその挙動は浮力と液流動に支配されるため、外的な操作による動的制御は困難である。一方マイクロバブルは浮力が小さく高い分散性により白濁液を形成する。この液に超音波を照射すると瞬時に白濁状態が解消され、停止すると再び白濁状態に復帰した。この現象を拡大スローモーション撮影で観察した。超音波照射下ではマイクロバブルは合体を伴わずに凝集して光透過性を高めて上昇速度を増加させた。停止すると解砕が起こり再分散して白濁状態を維持した。
以上より、超音波照射によってマイクロバブル白濁液の滞留時間、見かけの気液接触面積および外観を、高い応答性で動的に操作できることが明らかになった。