理論応用力学講演会 講演論文集
第57回理論応用力学講演会
セッションID: 1C11
会議情報

OS12 化学工学におけるプロセス強化のための移動現象論の新展開
マイクロ流路内の液-液二相流の流動特性
*松本 太一四方 智之瀧川 悌二大村 直人
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では、T型マイクロ流路内を層流状態で流れる液-液二相流の不安定性を調べた。液-液界面が直線状の層状流れ、液-液界面が波型の層状流れ、液-液界面が傾斜している層状流れ、環状流れの4つの代表的な流れを観察した。層状流れはLockhart-Martinelli法により特徴づけられ、ボイド率についてはChisholmの近似かでWangの近似で表現できることがわかった。環状流れで得られたボイド率はFujiiの式で液-液界面の粗さを示すパラメータB=1の場合と良い一致を示した。このことは環状流れにおいて液-液界面は表面波がなく平滑であることを示している。結果として、流路の大きさ、粘度、表面張力が流れの不安定性に影響することがわかった。

著者関連情報
© 2008 社団法人地盤工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top