主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
従来,三次元き裂解析は一般に六面体有限要素が使用されてきた.その理由は,六面体有限要素が四面体有限要素と比較して精度に優れると信じられてきたためであろうと思われる.事実,商用有限要素法プログラムの三次元J積分モジュールは六面体有限要素の使用を要求する.ところが,有限要素法解析モデルの自動生成は六面体要素に対しては困難とされ,四面体要素に限定される.そのため,解析自動化のためには四面体有限要素の使用が強く望まれる.著者らは,四面体有限要素を用いた応力拡大係数計算手法(仮想き裂閉口積分法; VCCM),三次元き裂進展解析のためのメッシュ生成手法,き裂のパラメトリック解析や進展解析の自動化に関する研究を行ってきた。本論文では、それらの概要と解析事例を紹介する.