主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
近年, 経済活動の高度化や生活水準の向上に伴い時間価値が増大しており, 交通移動の安定性に対する利用者ニーズが高まっている. 交通移動の安定性を取り扱うことができる考え方として交通ネットワーク信頼性理論が注目されているが, その信頼性を的確に評価する方法は確立されていない. そこで本研究では, AIS(Artificial Immune System)とMSS(Multi-State System) の概念を導入した, 新しい信頼性評価手法に関する研究を行う. 具体的には, 小規模な交通ネットワークモデルを対象に, 従来の交通ネットワーク信頼性指標として用いられる連結信頼性, 所要時間信頼性,及び容量信頼性に対して, AISにより診断した多数の性能値を有する道路をMSSとしてモデル化することで交通状態の性能評価を行った上で, 交通ネットワークの信頼性評価を行う. さらに, 実際の交通ネットワークへの適用を検討する.