主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
幹線道路における自動車排ガスによる大気汚染が大都市で問題となっている。このような汚染の特徴として、幹線道路沿いの濃度が他の地域より数倍高くなっている。 この研究の目的は、ダッカ市での自動車排ガスによって生じた汚染拡散の把握と実測と数値シミュレーションの検証を行うことである。 対象地域は、人口密集地域で交通渋滞のような重大な問題を抱えるダッカ市のSonargaon交差点である。 一酸化炭素と二酸化窒素の計測を行ない、その結果をCFDで検証した。 また、CFDでは標準k-εモデルと新しいk-εモデルの比較を行った。 新しいk-εモデルは風洞実験を基にして大気安定度を考慮したモデルである。 実測では、CO濃度は風上より風下で大きくなり、NO2濃度は日本の基準より高くなった。 CFDシミュレーションでは、新しいk-εモデルによるNO2濃度の結果は、標準k-εモデルより実測の結果と良い一致を示した。この結果から、大気安定度を考慮した新しいk-εモデルは標準k-εモデルより信頼できるといえる。