理論応用力学講演会 講演論文集
第59回理論応用力学講演会
セッションID: 2E06
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OS10  塑性力学におけるマルチスケールとマルチフィジックス
塑性加工に伴う純マグネシウムの集合組織発達解析
*只野 裕一奥山 雄太萩原 世也
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抄録

多結晶金属材料の巨視的力学挙動には,結晶方位の偏り,すなわち集合組織が強い影響を及ぼす.一般に金属材料は,塑性加工に伴う大変形によって加工集合組織を発現するため,塑性加工によって生成される集合組織を予測することは,高性能金属材料の創製において極めて重要な課題である.マグネシウムの集合組織としては,圧延や押出によってc軸が強い偏りを持つ底面集合組織が発現することが知られている.金属材料のメゾスケールモデルとして近年広く議論されている結晶塑性論は,この結晶方位情報を数値解析においてダイレクトに表現できることが利点である.そこで本報では,結晶塑性モデルによる純マグネシウムの大変形解析を実施する.これにより,圧延および押出に伴う底面集合組織発達が再現できることを示すとともに,加工条件と発現する集合組織について詳細に考察する.

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© 2010 社団法人日本建築学会
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