主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 日本機械学会, 日本気象学会, 日本地震工学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会
中間的な回転角速度をもつ回転球殻内の Boussinesq 熱対流問題においては,静止解が不安定化した後,方位角方向に伝播する有限振幅定常進行波解が超臨界分岐する.この定常進行波解が内外境界面に及ぼすトルクを,定常進行波が安定に存在するパラメータ範囲で計算した(Taylor数(回転角速度)が 522から5002,Rayleigh数(熱的不安定性)がおよそ 1500から10000).その結果,Taylor 数が 2002 より小さい領域では内側境界に回転と同方向のトルクがかかるが,Taylor 数が2002 よりも大きい領域では内側境界に回転と逆方向のトルクがかかることを見出した.Taylor 数が 2002 の場合は,Rayleigh 数の増加とともにトルクがかかる方向が,回転と逆方向から同方向へと連続的に変化することがわかった.