主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 日本機械学会, 日本気象学会, 日本地震工学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会
個体群動態における競争理論は、直接競争と資源利用競争に対して別々の発展を遂げてきた。しかしながら、これら2種類の競争を併せ持つ相互作用系における種の共存機構は、まだよくわかっていない。本講演では、一般の種内及び種間の直接競争を考慮した培養基(chemostat)型の資源競争モデルを構築し、1種類の資源をめぐって競争する生物種の共存について議論する。 生物学的に起こりそうにない状況を除いた上で、安定に共存する種の数を決定するための必要十分条件を導出し、さらにはその条件が各生物種の侵入条件と一致することを示す。この主結果から、直接競争が種内のみの場合には、種内競争が強くなれば共存する種の数が増えることが、単純なグラフを利用して理解できる。