理論応用力学講演会 講演論文集
第60回理論応用力学講演会
セッションID: OS18-02
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OS18 工学・経済学・医学などに現れる振動現象の数理とその応用
発生学的経済論
経済・臓器形成・脳に共通してみられる周期現象の解明
*内藤 健
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抄録

著者は、ヒトの臓器発生過程において、平均して6から7回の細胞分裂の周期で、新しい臓器や胚などが形成されていくことを見出し、それを記述する微分方程式を提示してきた。(Naitoh, Artificial Life Robotics, 2008, JJIAM 2011 in pressなど) また、一週間という基本周期から70年程度の大きな経済変動周期に至る様々な経済周期が、様々な商品の耐用年数の6,7倍の周期で起こる可能性を見出した。日本人は死亡後、初七日や四十九日を大切にするが、これらも7倍の倍数であり、7回周期のリズムが良く見られることも注目すべき事象である。このような人間の行動様式が脳に支配されていることを考た結果、さらに、脳の体内時計のリズムや思考・記憶をつかさどる神経回路網が、同様の方程式で記述できることを見出したので報告する。

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© 2011 一般社団法人日本機械学会
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