Phase-Fieldモデルを用いた一億自由度気液二相流有限要素解析

抄録

任意分割に優れた三角形、四面体におけるPhase-Fieldモデル気液二相流れの大規模並列計算法について検討する。Phase-Fieldモデルでは、界面関数を求める方程式としてCahn-Hilliard方程式を求める必要がある。Cahn-Hilliard方程式は、VOF法などで用いる界面関数の方程式（移流方程式）に化学ポテンシャルに基づいた非線形項を加えた形式で記述される。本研究では、時間方向に陰解法、空間方向に安定化を考慮したMINI要素による混合有限要素法を採用し、領域分割法に基づいた分散メモリ型並列計算法により一億自由度以上の解析を実施し本手法の有効性を示す。