宇宙開発研究開発機構(JAXA)では、風洞を用いた空力実験(EFD;Experimental Fluid Dynamics)と数値流体シミュレーション(CFD; Computational Fluid Dynamics)との融合に関する研究開発を現在進めている。主な目的の一つはEFD/CFD両者の有用性の向上であり、著者らはデータ同化手法を用いることでその目的が達成されると考えた。本研究では、JAXAで開発中の高速CFDソルバFaSTARと東北大学で開発中の計測融合シミュレーションを組み合わせたEFD/CFD融合システムを構築し、一例として、2次元翼周り流れ場を対象として、異なる境界条件を与えた場合の双子実験を行なう。