主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
鋼管トラス構造の継手耐力については,様々な形状の継手耐力の算定式が「鋼管トラス構造設計施工指針・同解説」にまとめられている. このうち,立体分岐継手に分類されるKK継手の適用条件は,構面に対して対称とされており,構面について非対称の継手は適用範囲外となっている.一方で,意匠的な観点から,大屋根の縁の軽快さを強調したい場合など,非対称KK継手となることが多い.しかし,現状の指針の適用範囲外となるため,実験や解析的な検討が必要となり,容易には実施設計に用いることができないのが現状といえる.そこで,本報においては,有限要素法解析により非対称KK継手の接合部耐力を解析的に検討し,非対称性が継手耐力に与える影響を把握することを目的とする.非対称KK継手の耐力評価を行い,対称継手の耐力との比較を通して,非対称性の影響を確認する.さらに,非対称KK継手の設計を行う場合の評価方法について提案を行う.