主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
軽量化が求められる宇宙アンテナ構造として,リブ・フープケーブルからなる構造様式が提案されている.これは傘のような構造であり,放射状に配置したリブを,同心円状に配置したケーブルに張力を与えて,リブを弾性変形させることで形状を安定化させる.その設計においては,形状誤差を最小化するリブ構造を求めることが必要となるばかりでなく,製造誤差などに起因する初期不整を調整する能力が必要となる.また,宇宙空間上での外乱に対する形状の外乱が小さいことも必要である.
この問題は,,形状誤差の最小化と調整用ケーブルの張力変化に対する形状感度の最大化およびその他のケーブル張力の変動に対する形状感度の最小化を考えロバストた多目的最適設計問題として定式化できる.この問題に対して,一本のリブからなる部分構造モデルに満足化トレードオフ法を適用してパレート最適解を求めるとともに,構造のロバスト性を考察する.