主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
管径に対して管長が十分に長い管の軸方向に温度勾配を与えると、管内流体が自励振動し、音波が発生する現象がある。この現象はタコ二ス振動と呼ばれている。本発表では、軸対称を仮定した閉円管内に生じるタコ二ス振動を数値計算し、解析した結果について報告する。
本研究では、両端が閉じた円管(管長:L=0.28m、管の半径r0=0.756mm)を計算対象とした。管内流体は、初期温度300Kの気体ヘリウムを仮定し、初期圧力を1.2×105 Paとした。また、両端部が300K、中央部が20Kになるような温度分布を管壁に与えた。
高温部と低温部の長さ比を変化させると、基本モード、衝撃波モード、2ndモードの3種類を観測できる。それぞれの振動モードにおける管内の圧力分布、温度分布、速度分布、渦度分布をもとに音響エネルギー流束と熱エネルギー流束について解析し、それらの間のエネルギー変換について議論を行う。