理論応用力学講演会 講演論文集
第63回理論応用力学講演会
セッションID: OS07-03-02
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OS07 波動現象の数理とその応用
異方性弾性体中のき裂による3次元波動散乱問題に対する演算子積分時間領域境界要素法の開発
*古川 陽斎藤 隆泰廣瀬 壮一
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抄録

本研究は,異方性を有する線形弾性体中のき裂による波動散乱解析に対して,演算子積分時間領域境界要素法の開発を行う.演算子積分時間領域境界要素法は,積分方程式に含まれる畳み込み積分を演算子積分法を用いて処理する解析手法である.この解析手法は,演算子積分法の適用により時間領域基本解ではなくLaplace像空間における基本解が必要となる点が特徴である.これにより,従来の時間領域境界要素法と比較して,数値的な取り扱いが容易となる.境界要素法によるき裂の動的問題の解析では,き裂開口変位を未知量とする表面力境界積分方程式を用いた定式化が有効である.しかしながら,この定式化では,境界積分方程式の積分核が超特異性を有することが知られており,その取扱いには注意が必要となる.本研究では,この積分方程式を正則化し,積分核に超特異性を含まない表面力境界積分方程式を用いて,定式化を行う.

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© 2014 一般社団法人日本機械学会
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