理論応用力学講演会 講演論文集
第63回理論応用力学講演会
セッションID: OS08-01-02
会議情報

OS08 連成現象・複合現象のシミュレーション
ミクロ接触電気抵抗解析を考慮した抵抗スポット溶接のマルチスケールシミュレーション
*倉前 宏行楠本 陸二保 知也堀江 知義
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究においては,抵抗スポット溶接シミュレーションの高精度化のため,巨視的な抵抗スポット溶接解析に対して,微視的な板材の表面粗さを考慮した弾塑性接触と電流解析による接触電気抵抗評価を導入する2スケールのマルチスケール有限要素解析手法を提案する.双方のスケールの解析とも,熱,弾塑性変形,電流の計3つの物理現象を考慮した連成解析を行う.微視有限要素モデルは板材の表面粗さ計測に基づいて構築し,マクロ解析によって得られた加圧力と温度により剛体板のミクロ弾塑性接触解析を行い,変形形状に対する電流解析により接触電気抵抗を求める.マルチスケール解析の結果,従来のBabuらのモデルにより接触電気抵抗を評価した解析と比べて,温度と加圧力の負荷経路の依存性,ならびに表面粗さ形態の効果が確認された.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top