主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
物体壁面近傍の境界層は,後流構造および流体力に大きく影響を与えるため,静止物体のみならず非定常運動を行う物体周りの境界層についての研究も活発に行われている.本研究では,数値解析により得られた流れ場に対して,定常状態での境界層理論を用いてヒービング運動を行う剛体薄翼および弾性薄翼の壁面近傍の一周期における境界層の運動量厚さを調べた.弾性薄翼の面上に発達する運動量厚さは剛体薄翼の運動量厚さと基本的な特性は同様であるが,その大きさは異なる.また,運動量厚さの傾向は各翼毎に翼弦方向に対して同様に増大する.さらには,弾性薄翼の運動量厚さは弾性薄翼に働く推進力とその傾向が一致した.