主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
地震時の中低層建物の建物応答低減のために、ばね鋼と低降伏点鋼を用いた新たな形式の弾塑性ダンパーを提案する。本ダンパーの主な特徴は1)引張側と圧縮側で非対称挙動を示すこと、2)引張側変形の増大によりハードニング効果が見られることにある。本ダンパーでは、ばね鋼が弾性範囲内に留まることで一定の剛性を保持し、低降伏点鋼を塑性変形させることで履歴減衰が得られる。新たな形式のダンパーでは、復元力特性のモデル化、有効な配置量・配置方法が明らかではないことが問題となる。このような問題に対し本研究では、最適化手法適用の有効性を調べる。1) Ozdemirモデルとして知られる塑性論に基づく復元力特性モデルを拡張し、必要となるモデルパラメータを最適化手法により決定し、2) 最適化手法に基づき構造物の地震時応答低減に有効な配置量・配置方法を見出す方法を提案する。