抄録
本研究は幼児から高齢者までの幅広い年齢層を対象としたリズムダンス・現代的なリズムのダンスの縦断的な実践を通して, リズムダンス・現代的なリズムのダンスの特性を捉えなおすとともに, 今後の指導に役立つ資料を提示することを目的に行われた。(1) リズムダンス・現代的なリズムのダンスの指導計画案作成と実施 (幼稚園から社会体育まで),(2) 学習後における学習者の変容の把握,(3) リズムダンス・現代的なリズムのダンスの学習に関する縦断的な指導資料の提示である。
その結果, リズムダンス・現代的なリズムダンスの特性は, 「リズムにのって踊る楽しさと」と「リズムを共有して他者と交流して踊る楽しさ」に集約され, リズムダンス・現代的なリズムのダンスの学習は, ダンスの始原的な快感情を保障しながら, 生涯にわたってダンスを愛し, 新しいダンスを創出できる力を育んでいく, という方向性が示唆された。