日本精神保健看護学会誌
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研究報告
訪問看護師が捉えた精神障がいをもちながら子育てをする母親の成長
堂下 陽子高比良 祥子
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2020 年 29 巻 1 号 p. 51-59

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抄録

本研究は,訪問看護師が捉えた精神障がいをもちながら子育てをする母親の成長を明らかにすることを目的とした.9名の訪問看護師を対象に半構造化面接を行い,内容分析を行った.

訪問看護師は,母親の成長を【病気のある生活と母親役割のバランスの保持】【他者への相談と援助の要請】【子どもへの関わり方の向上】【子どもの生活習慣の確立】【子どもの円滑な学校生活への支援】と捉えていることが明らかとなった.

訪問看護師は,母親が支援を受けながら病状の安定を意識し,子どもの立場に立つ子育てを行い,社会の一員としての役割を担う成長をしていると認識していると考えられた.そして訪問看護師は,母親の【病気のある生活と母親役割のバランスの保持】【他者への相談と援助の要請】の成長と影響しながら,【子どもへの関わり方の向上】【子どもの生活習慣の確立】【子どもの円滑な学校生活への支援】という育児力の成長を捉えていると考えられた.

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© 2020 日本精神保健看護学会
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