中国のWTO加盟により、アジア地域の国際分業は加速している。さらに、中国が積極的姿勢を示したことから、域内での二国間、多国間の自由貿易協定の締結へ向けての動きが一段とあわただしくなっている。しかし、このような自由貿易のメリットを享受するためには、効率的で環境にやさしく、セキュリティのしっかりしたロジスティクス・システムの整備が欠かせない。とくにアジアではEU、NAFTAにくらべて、越境時に時間、費用がかかっており、サプライチェーン全体を管理する上での問題となっている。各国が協調し、輸出入手続きの簡素化、越境するコンテナや車両の標準化、物流事業者の相互認可などを進めていく必要がある。本シンポジウムでは、アジアにおける民間のロジスティクス・ニーズを検討し、今後必要となる政策対応について議論する。