抄録
ブロック(B)としての反復および同一ブロック内の反復数がそろっていない不完備型乱塊法計画の解析例として,n-パラフィンに培養した酵母を鶏に与えて5世代まで飼育した実験の結果を示した.検討した飼料因子(D)は,対照飼料と酵母飼料の2水準であるが,酵母は単一ではなく,Y1,…Y4の4種類なので,D×B交互作用平方和はY間差とYとBの交互作用に分割され,さらにD主効果とY間差とは,それぞれのYと対照との比較に4分割される.実行上の制約から,測定項目によっては,統計的判断に栄養学的判断を加えて,総合的に判断する必要があることが考察された.