抄録
現行の大気汚染物質NO2の長期環境基準は年平均値として求めた指針値を日平均の98%値の年平均値に対する線形回帰式を用いて換算したものである.
NO2の日平均値の濃度分布は対数正規分布に適合すると仮定することがよく行なわれるが,1977年の岡山県の実績では46測定局中20局が有意に対数正規分布からずれていた.
対数正規モデルの仮定の下で,偏差を評価して許容限界を用いる換算の方法と母数空間を用いる換算の方法を考え,さらにこのモデルからのずれの影響を評価した.このとき,1977年度の岡山県下のNO2データを用いこれらの方法による換算を行い,現行の換算法との比較を行った.