石油技術協会誌
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論説
油中水滴型ビチュメンエマルションにおけるエマルション生成プロセスの影響
オラレカン アラデ佐々木 久郎菅井 裕一アデモディ バヨ熊坂 純平上田 良
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2017 年 82 巻 1 号 p. 73-84

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抄録

オイルサンドなどのビチュメン貯留層への水蒸気圧入などによって生成される油中水滴型エマルションの粘度などの物理特性は, 生成後の水分含有量やその時点でのエマルション温度に注目した研究が多くなされてきたが, エマルション生成時の温度や撹拌混合 (せん断) 速度あるいは生成時のエネルギーなどの生成プロセス条件の影響を評価した研究は見当たらない。本研究では, ナイジェリア産とカナダ産のビチュメン油試料を使用し, 生成温度範囲 (50~180℃) およびマイクロ反応器内の撹拌混合速度範囲 (11.7~23.3s-1) においてビチュメン相に水滴を分散させ, エマルションの粘度, 水滴の粒子サイズおよびエマルション化率 (ビチュメン相中の水滴の分散程度) などのエマルション特性に対する生成プロセス条件の影響評価を実験によって測定し, 最終的に従来提案されている粘度の予測式に対して, ビチュメンのエマルション化率や水滴の粒径分布に影響を与える生成温度およびせん断速度条件を考慮した修正式を新たに提示した。

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