本研究では,ICT機器による双方向通信技術の活用が知的障害児にもたらす効果や課題について明らかにすることを目的とした。臨時休業期間中に遠隔授業を実施した知的障害特別支援学校の教員を対象に,双方向通信技術を活用したエピソードを半構造化面接で調査し,計量テキスト分析を行った。その結果,注意集中の持続のほか,意思表出の増加や授業への参加促進など,対面式授業とは異なる反応を示す子どもの存在が明らかとなった。一方で,衝動的な行動や楽しいという思いだけで終わってしまう学習などの課題も挙げられ,支援効果について丁寧に検証していく必要があると示唆された。