愛媛大学教養部
1994 年 33 巻 5 号 p. 303-315
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弥生文化は, 水田稲作を中心として雑穀類の栽培を含む複合的で本格的農耕を基盤とする文化である. 本稿では, 弥生文化と土地環境のかかわりを, 水田稲作と集落遺跡で, 考古学・地形学・花粉学の分析データを用いて考えた. 水田稲作では, 開田地の選択や水田経営で土地環境の制約を受けながらも, 個々の環境へは多様な対応がはかられている. また, 集落遺跡では, 弥生時代前期初頭~前葉, 中期後葉~末, 後期中頃~後葉を画期とする開発の実態を明らかにできた.
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