2025 年 32 巻 1 号 p. 1-16
[目的]本研究は,在留資格「特定活動」に基づくEPA介護福祉士の就労定着に向けた課題と支援のあり方を明らかにすることを目的とした.[方法]EPA介護福祉士12名を対象に,半構造化面接調査を実施し,質的データ分析を行った.[結果]就労上の課題は,生活関連8,家族関連2,仕事関連5カテゴリーが抽出された.生活関連の課題が家族関連の課題と強く結びつき,仕事関連の課題とともに基本属性や特性を取り囲むように存在していた.年代,出身地等によって認識する課題に特徴が見受けられた.[結論]在留資格「特定活動」に基づくEPA介護福祉士の就労定着を図る上で,①資格取得後も継続的なあるいは新たに拡張する支援,②生活・家族・仕事関連の課題は密に関連しているため,受入れ施設による支援に加え,地域・行政を含めた広域的な支援体制づくり,③ライフステージや文化,日本語能力など個別性に着目した早期対応支援が必要であることが示唆された.