2025 年 32 巻 1 号 p. 17-28
[目的]介護支援専門員による利用者や家族との合意形成のための情報収集や分析と介護支援専門員の特性やコミュニケーション技能との間にどのような関連があるのかを明らかにする.[方法]介護支援専門員を対象に無記名自記式調査票を用いた調査で,介護支援専門員の基本属性,特性とコミュニケーション技能を独立変数とし利用者または家族の視点の情報収集と分析を従属変数とした重回帰分析を行った.[結果]家族の視点での情報収集と分析は「職場内で同僚などに意見を求める」と「コミュニケーション技能」で有意な正の関連を示し,利用者の視点での情報収集と分析は「支援技術向上のための自己学習行動」と「コミュニケーション技能」で有意な正の関連を示した.[結論]合意形成を意識した情報収集と分析に関する介護支援専門員の能力はコミュニケーション技能,職場内で同僚などに意見を求めること,自己学習行動に影響されることなどが示唆された.