2024 年 2024 巻 12 号 論文ID: JRJ20241208
近年,あらゆる方面でDX(Digital X- (Trans) formation:デジタル化により社会や生活の形・スタイルが変わること)が推進されるなか,将来の維持が困難な地域交通もその対応に迫られている.ただし,単なる先進技術の導入はDX実現とはいえず,既存の交通体系に先進技術を調和させることで優れた安全性と利便性を地域住民にもたらす必要がある.交通体系は複雑な要素が絡み合うため,本格導入前に各種施策の効果を試す社会実験を代替できるシミュレーション技術が重要である.一般財団法人日本自動車研究所(JARI)と三咲デザインは,産官学が共同で活用できることを目指して開発を進めてきたところ,その方向性に賛同いただいた香川大学の鈴木桂輔教授よりコンソーシアム(共同事業体)の立ち上げについて提案を受けた.このような背景のもと香川大学では,2024年から産官学に共通する社会課題を解決するためのシミュレーション技術の高度化に向けたコンソーシアムを運営しており,本稿ではその活動内容について紹介する.