JARI Research Journal
Online ISSN : 2759-4602
特集号: JARI Research Journal
2024 巻, 2 号
JARI Research Journal 2024年2月号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
2023年度特集号  特集:「自動運転 ~システムの安全性・受容性の評価~」
表紙・目次・掲載区分・編集後記・裏表紙
巻頭言
研究速報
  • ムスリム フサム, 安部 原也, 内田 信行, 梁 祖翹, 伊藤 誠
    原稿種別: 研究速報
    2024 年 2024 巻 2 号 論文ID: JRJ20240202
    発行日: 2024/02/09
    公開日: 2024/07/02
    研究報告書・技術報告書 フリー HTML

    本研究の目的は,条件付き自動運転車のドライバーに高速道路上の渋滞をどのように知らせるかという疑問に答えることである.我々は,被験者内で4つのシステムデザインを比較するために,40人の参加者を用いてドライビングシミュレータ実験を行った.ベースライン条件として,システムはドライバーに知らせずに渋滞の後方をゆっくり走り続ける.2番目のシステムは,渋滞を手動で追い越した方が良いことをドライバーに知らせるように設計された.第3のシステムは,ボタンを押すことによって,システムが自動的に渋滞を追い越すことをドライバーに要求するものである.一方,第4のシステムは,6秒後に自律的な追い越しが開始されることをドライバーに知らせ,ドライバーはボタンを押すことでそのプロセスを取り消すことができる.その結果,ドライバーは3番目と4番目のデザインよりも1番目と2番目のデザインを好んだ.自動追い越しに関しては,ドライバーは第3のシステムを第4のシステムよりも信頼していた.セーフティ・クリティカルな条件がなかったため,追い越しステアリングの挙動は,人間のドライバーとシステムとの間の大きな違いを反映していない.これらの観察結果は,人間中心の自動化というコンセプトに従って設計された自動運転システムは,ユーザーにより受け入れられることを示している.

技術資料
調査資料
  • 栗山 あずさ, 本間 亮平, 小高 賢二
    原稿種別: 調査資料
    2024 年 2024 巻 2 号 論文ID: JRJ20240204
    発行日: 2024/02/09
    公開日: 2024/07/02
    研究報告書・技術報告書 フリー HTML

    自動車線維持装置に関する規則(UN R157)では,車両に差し迫った衝突リスクが発生した場合,衝突の回避または被害の軽減を目的とした緊急操作(Emergency Manoeuvre:以下,EM)を行うことを求めている.本実験では,制動でのEM中におけるドライバの操舵介入を抑制(キャンセル)した場合の主観評価を調べるため,ドライビングシミュレータ実験を行った.実験条件はEM中に隣接車線に走行する車両がある条件とない条件とし,各条件に21名ずつ実験参加者を割当てた.操舵介入抑制を含むシステムへの満足度について,隣接車あり条件では,8人中4人(50.0%)が「やや満足」から「満足」と回答したのに対し,隣接車なし条件では,10人中7人(70.0%)が「不満」から「非常に不満」と回答した.また,ドライバの操作介入抑制に対する様々な意見が得られたため本資料に紹介する.

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