主催: 視覚障害リハビリテーション協会
【目的】
筑波技術大学所有の視覚障害者用補償機器を大学など高等教育機関に貸し出し,そこで試行した様々な活用事例を収集する。それらをデータベース化し,相談のあった大学に提供するなど,機器の活用情報を共有する。
【内容】
最近,一般大学から視覚障害者用補償機器の選び方やその有効な使い方についての相談が,本学に多く寄せられるようになってきた。潜在的に同様な問題を抱えている大学は相当数あると考えられる。
以前から,当支援センターでは,最新の補償機器(約300製品)を揃え,在学生に貸出してきたが,その活用場面は,本学での利用環境に限定されていた。このため,他大学からの幅広い相談に対し,常に的確なアドバイスができるとは限らなかった。そこで,今般,
『本学所有の補償機器を大学など高等教育機関に貸し出し,そこで試行した様々な活用事例を収集する。それらをデータベース化し,相談のあった大学に提供するなど,機器の活用情報を共有する』
事業を立ち上げた。
現在,貸出し対象は,本学が運営している“視覚障害学生支援ネットワーク(VISS-Net)”に登録している大学,高等専門学校など計54の機関である。
すでに,貸出しを開始しており,携帯型拡大読書器の実験室での利用など貴重な情報が得られつつある。これらのデータはデータベース化し,ウェブサイトで公開することを予定している。
この事業を推進することにより,各大学において視覚障害者用補償機器を活用した学生支援が効果的に行えると考えている。