抄録
【目的】
ルミエールサロンは、高知県での視覚障害リハビリテーションの活動の中心であり、さまざまな機関との連携の中心的存在となっている。開設10周年を迎え、高知の視覚障害リハビリテーションのこれまでの活動を振り返り、現状の課題と今後の取り組むべきことを明確にする。
また高知での活動を発表することで地域での視覚障害リハビリテーションの在り方を仲間と共に考えるきっかけとすることを発表の目的とする。
【内容】
ルミエールサロンには、毎年約350名の来場者が訪れており、また年間平均14回の出張機器展示を継続して行っている。こうした実績の積み上げを通して、13年前には「高知県には視覚障害リハビリのニーズがない」と言われていたが、ある一定のニーズを掘り起こし、視覚障害者生活相談・訓練事業の拡大に成功した。
視覚障害者生活相談・訓練事業の拡大に伴い、相談や訓練の希望は確実に増え、個別訪問の待機者がいる状態が続き、視覚障害者生活訓練指導員(歩行訓練士)の増員の必要を感じている。
また、視覚障害者生活訓練指導員が訪問に出て不在の時は、機器展示室の見学や電話相談の対応ができないという問題や、展示している便利グッズの多くは県内で購入することができないという課題がある。
「福祉と教育の連携」をテーマに取り組んだ10年で教育との連携は進んだ。今後は「福祉と医療の連携」も課題である。
【今後の展望】
1)県内に便利グッズを購入できる場所を開拓する。
2)視覚障害者訓練指導員が常駐し、いつでも相談や見学対応をできるようにする。
3)東西に広い高知県を地域格差なく相談や訓練を提供していく為に視覚障害者生活訓練指導員(歩行訓練士)を県東部、西部に配置できるように行政に働きかける。
4)眼科での出張機器展示を積極的に企画する。